縁側

縁側の使い方〜農家の場合〜

縁側の使い方〜農家の場合〜

縁側とは、日本古来の日本家屋にある、家の建物の縁部分に張り出して設けられた板敷き状の通路です。

簡単に表現すると、和室に入る前室のようなもの。和室という居室に対しての緩衝地帯でした。建物の中と外の境目に存在する、ゆとりのスペースとも言い換えられるでしょう。

縁側はさまざまな使い方がありますが、農家の縁側の使い方をご紹介します。

筆者、農家の嫁の自己紹介

その前に、このコラムを執筆させていただくことになった、筆者の自己紹介を少しだけさせてください。

私は、埼玉県川越市で農家に6年前に嫁いできた、農家の嫁です。

普段は、フリーランスでWEBサイトの制作を中心に、マーケティング全般のお仕事をしながら、繁忙期は夫の農業を手伝っている兼業農家です。
嫁ぎ先は、昔ながら代々続く農家で、夫は7代目になります。
川越は、意外にも農業が盛んな地域で、うちは夏は枝豆と小松菜、冬はほうれん草と里芋を生産しています。

農家の縁側の使い方 〜その1、野菜を干す〜

農家の縁側の使い方 〜その1、野菜を干す〜

縁側の定番の使い方として、縁側で「野菜の天日干しをする」というのがあります。

軒下に、干し柿や大根を吊るして干したり、縁側にザルを置いて、豆を乾かしていたり、唐辛子があったり。
また、ザルにきのこを干せば、旨味も増して最高の保存食になります。

また、山菜のぜんまいは、茹でた後、手で揉みながら数日がかりで乾物に仕上げます。
手間ひまかけて干し上げたぜんまいは、煮物にすると旨味が広がって、お日様の味がします。

農家の縁側の使い方 〜その2、農作業の合間のお茶休憩に使う〜

農家の縁側の使い方 〜その2、農作業の合間のお茶休憩に〜

農作業は、畑を耕したり、豆まきをしたり、雑草を抜いたり、農作物を収穫したり、かなりの肉体労働です。

そのため、10時と3時に、必ずお茶休憩を取ります。

そのお茶休憩で便利なのが、縁側。

働いているおばあちゃんやパートさんと一緒に、お茶を飲んだり漬物を食べたりします。

農作業で泥だらけになっても、軒先の縁側ならば、着替える必要もなく、簡単に休憩をとることができます。

ほっと一息ついて、また元気に農作業を続けることができるのです。

農家の縁側の使い方 〜その3、来客・接客スペースとして使う〜

縁側は、天気のよい日は軒先で日なたぼっこをしたり、庭の景色を眺めながらお茶を楽しんだりなど、日本では古くから団らんや憩いの場として親しまれています。

農家では、縁側を来客・接客スペースとして使うことが多くあります。

玄関付近に縁側がある住まいの場合には、ベンチのように座って会話をしたり、来客スペースとして近所の人たちとの気軽なコミュニケーションをとったりと大活躍します。

自分の家でとれた野菜を分けるときも、縁側に広げたり、とても便利なのです。

縁側やウッドデッキを作った際には、ぜひ取り入れてみてくださいね。

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