木にこだわった、温泉旅館のようなお風呂でゆったり

杉浦 昌則様インタビュー

家でくつろぐために、お風呂にはやっぱりこだわりたい

——— 杉浦様のライフスタイルなどをお聞きできればと思います。今回は新築を建てられたときにお風呂も「せっかくならこだわろう」ということで始まったんですよね。

杉浦 あの家を建てるのに先立って、二世帯住宅をまず考えたわけですけれども、私たち夫婦が70歳過ぎてきましたので、その先のことを考えるとやはり息子が心配して。一緒に暮らそうかという話になりました。そのときに、やっぱり所帯を分けたほうがお互いに暮らしやすいんじゃないかということで、二世帯というイメージが湧きました。
私は今74歳なんですけれども、45歳の時に一度、この前の家を建てたんですよ。だから30年経ってないので、そんなに古くないんです。それも自分では、なかなか使いやすいいい家だと思っていたんですけども、一緒に暮らすには、台所も一つだし、お風呂も当然一つでしたから、今回ははっきり上と下を分けようということになりました。住まいそのものについては、うちの倅と家内と二人でほとんどだいたい決めていったのですが、私は一つだけ、お風呂にはこだわりたいというのがあったんです。

——— 杉浦様が「お風呂だけは」と。

杉浦 はい。特にお風呂好きというわけでもないですけど、やはりこれからの時代は、家でくつろぐとなると、イメージとしてやはりお風呂は優先順位として入ってきますよね。だから、住まいとお風呂というのが私の中では直結して、お風呂は私が考えるということになったわけです。
それ以外は、実際には女性が使いやすいとか、息子たちのライフスタイルもあるし、ということを考えたら、私は何でもでもいいよと。ただお風呂は、自分の中で納得するお風呂にしたい。今のお風呂というのは、体洗ったりそういうことは確かにすごく便利なんですけれども、機能的すぎて、のんびりそこでくつろぐというような雰囲気とはちょっと違うんじゃないかと思っていました。
私は若い頃随分地方に出張が多くて、温泉みたいなところに泊まったりしたときに、やっぱり一番くつろげるのはお風呂なんですよね。そんなイメージがありましたから、普通の家よりもいくらか凝ったようなお風呂にしたかったんです。

——— 実際にこういうお風呂という実在のイメージはあったんですか?

杉浦 最初は、私は岩風呂というイメージだったんですね。露天風呂みたいな。ただそれは、ご商売にはいいんでしょうけど、一般の家ではそれはちょっと資金的にも困難だろうということで。素人が考えると、お風呂ってコンクリ打ってできるんじゃないかというイメージはあるけど、そうでもなくて、やはり完全な防水とかいうと、とてもお金もかかりますから、その中で最大限気にいるものが出来ればいいなというつもりでしたね。

自然や庭の景色を生かした和風のお風呂

完成した温泉旅館の雰囲気が漂う浴室

——— 最初は温泉を巡った時の露天風呂のイメージだったんですね。やはりベースは最初から和風のお風呂でしたか?

杉浦 やっぱりどうしても、くつろぐ風呂というと和風になってきますかね。石とか木とか、ちょっと庭が見える感じとか自然を生かしたいとなると、どうしても和風になるんでしょうね。

——— 実際にフリーバスと作っていこうというときに、最初は杉浦様からイメージをお伝えになったのでしょうか。

杉浦 私はやっぱり素人ですから、私が言ったところで難しい面も出てくるでしょうから、いつもそうなんですけど、プロの方に提案していただいた方が、きっといいものができるだろうと感じたんですよね。私たちの知らない材料とかも当然分かっていますから。だから「ちょっといいもの考えてよ」みたいな調子です。

——— 最初の提案は、あの今のお風呂に近い形で来たんですか?

杉浦 はい。希望は言いました。本当は、もうちょっと広い方がよかったんですけど、資金的なものがありますから、広ければ当然それだけお金もかかりますからね。そういう意味で、今1,5坪くらいですけれども、私の許容範囲では最低限のスペースは保てたかなと思っています。

——— 完成して初めて見たときはどうでしたか?

杉浦 やっぱり気に入りましたよ。「いいものができたな」という気がしましたね。

——— ご家族の皆さんの反応もよかったですか?

杉浦 やっぱり普通の一般の家庭のお風呂とは違いますから、みんな喜んでいましたね。だから孫が、友達や家族が遊びに来たりすると、「うちのお風呂すごいんだよ、見る?」って自慢しています。

——— 新しいお風呂の一番気に入っているところはどこですか?

杉浦 そうですね、もうちょっと深い方が私はよかったかなと思ったんですけど、年寄りになると、いきなりドボンと入らないで徐々に温めていった方がいいという感覚がありますよね。ですから、私は今お風呂に入るときはまず、腰掛けて下半身を十分温めてから、だんだん肩まで使っていくんですけど、それがすごくやりやすいですね。腰掛けている間、5分くらい、ちょっと窓の向こうを見たりする、その時間がとっても大事ですよね。

フリーバス お風呂の中に半身浴のステップがあるんですよね。

杉浦 そうですね。あれは最初から希望だったんです。半身浴ができるように。私はせっかちだからあんまり半身浴はやらないけど、ただ腰掛けていきなりドボンじゃなくて、最初下から温めておくという感覚は非常にいいですね。
昔は、私は風呂で本読むのが好きだったんですよ。でも今は本を読まないで外を見ているという感じです。本を持っていったことは一度もないですね。だから、本がなくてもくつろぎの時間ができたという気がします。

お風呂にこだわるという、究極の贅沢

——— お風呂の時間がくつろぎの時間という感じになっているんですね。生活の中でお風呂の時間の時間というのは重要ですか?

杉浦 時間的にはそんなに長湯じゃないですけど、やっぱり1日の中の一つのメリハリですね。

——— お話を聞いていると、お風呂に入ってお庭を眺めるというのがキーワードで出て来ますけど、お庭も最初からこだわりがあったんですか?

杉浦 まあ、狭くてそんな庭というほどのものじゃないですけど、竹垣があって、もみじの葉っぱがちょっと見えるくらいの感じですけれども、かなり重要ですね。
隣が二階屋ですから、どうしても高いところから見えなくもないような角度なんですね。だから、女房とかは竹のカーテンを閉めて入ってるんですけど、私はいつもガーっと開けて入ってるんですよ。

——— あのブラインドも素敵ですよね。お風呂の雰囲気に合っていて、素晴らしいですよね。

杉浦 私、山梨にもう一軒家を持っているんですけど、それは三男がほぼいろいろ考えて作ったログハウスなんですね。天然の木にこだわっていろんなことやってますけど、ただ、お風呂だけは普通のお風呂なんです。だからすごく建物自体は面白いんですけれども、普通のユニットバスですから、ちょっとそこだけ「なにこれ」みたいなことを感じてたんですよね。
ユニットバスでは人に見せるようなものでもないですが、ここだと誰か兄弟たちが来ても、「ほら、いいだろう」なんていうふうに、必ずお風呂は見せますよね。お風呂を見て、「わーっ」という感じになりますよ。だからある意味非常に贅沢なものだと思うんですよね。

お風呂に合わせたブラインド

——— お風呂って究極のプライベート空間ですよね。そこにこだわるというのが、究極の贅沢という感じですよね。

杉浦 そうですよね。私はさっき言ったように出張が多くて、地方に行くときに、そんなに高いところには泊まりませんけれども、旅館みたいなところに行くと、結局は建物の雰囲気とか、もう一つは日本人だったらどうしてもお風呂が決め手になっちゃうんですよ。だからこの二つは重要なアイテムじゃないですか。

日本人の原点を感じる木の家

——— このお宅自体は建てられたのは今年ですか?

杉浦 そうですね。住み始めたのは今年4月です。
家を建てると座敷披露目というのがあるんですけど、ずっとやってなかったんですよ。うちの兄弟は7人兄弟で私が6番目なので、みんな歳なんです。80歳過ぎているのが多いので、こういうコロナの時期ですからずっとやらないでいました。ですから、この間9月のお彼岸に兄弟だけで集まってやったんです。

この家自体が道路より少し高いから、見上げるような感じで、結構建物が大きく見えるんですよね。あと、門から玄関までの感じが「旅館みたいね」とよく言われたりします。

——— お家もお風呂も木や自然のものにこだわっていますよね。

杉浦 どちらかというと、木にこだわっているのは倅なんですよ。山梨のログハウスも、椅子からテーブルから全て木にこだわって、この家も「木造で作ろう」ということになりました。
こういう木の暖かみは、日本人の原点だと感じますね。

ろうそく一本で癒しのお風呂時間を演出

——— お話はお風呂に戻りますが、例えばもう少し手を加えるならこれを追加したいというのは、実際に入ってみて要望は出てきたりしますか?

杉浦 いや、それはあんまりないですね。意外とないです。いい風呂できたなという感覚でずっと来てますね。
あ、あれかな、照明を、調節できる照明にしておいた方がよかったかなというのはあります。昔、私らの子供時代は年中停電してましたから、停電するとお風呂にろうそくで入ってたんですよ。その感覚が好きなんです。

フリーバス 僕らが子供の時もしょっちゅう停電してましたよ。

杉浦 昔の古い旅館とか行くと、薄暗い温泉があって、あれは、なかなかいいじゃないですか。だから、本当に疲れたときに、ちょっとお風呂でゆっくりしたいなというときは、薄暗くして、ろうそくで入るんです。ろうそく一本でも慣れるとけっこう明るくなるんですよ。ろうそく一本でシャンプーでもなんでもできちゃいますから。くたびれた時とか、そのくらいの明かりにしたいときもあるんですよね。

——— お風呂に浸かりながらろうそくの灯を眺めているだけでも、癒しになりそうですね。
さて、正直にお答えていただいて、今回のお風呂は100点満点中何点ですか?

杉浦 何点? 私は95点くらいでいいと思いますけど

奥様 100点あげてもいいです。癒されますので、本当に素晴らしいです。

フリーバス ありがとうございます。

杉浦 ケチつけるようなとこはあんまりないですね。その5点はライティングだな。

——— 大満足のお風呂ということで、奥様も癒しの時間を過ごされているんですね。

奥様 はい!

やっぱり日本人は湯船に浸からないとね

——— 先ほどおっしゃっていたように十和田石を貼っているので、お湯を張ると色が変わるという。

杉浦 多少青っぽくなるというか緑が強くなりますよね。孫たちは、なんか岩風呂って呼んでるんですよ。

奥様 孫たちもお風呂が大好きで、みんな喜んで入っていますね。楽しみにしてます。広いし、全員で入れちゃうのでね。

杉浦 私と女房は別々に入ってますよ(笑)
あと、お風呂の普段の掃除も、私が全部やってるんですよ。普通の風呂よりちょっと広いので、私が責任持ってお掃除やっています。

——— お風呂担当大臣ですね。

杉浦 そうなんですよ。釜焚きじじいですよ。(笑)
掃除も、毎日やっていればそれほど汚れるものじゃないし、その度やればそんなに苦痛でもないですね。


——— では最後に、杉浦様にとって、お風呂で過ごす時間とはどのようなものでしょうか?

杉浦 やっぱり日本人というのは湯船に浸からないとダメなんですよね。海外旅行なんか行っても、シャワーで過ごしてると、だんだん湯船に入りたくなるんですよ。ですから、子供の時からみんな日本人はお湯に浸かるという経験してますから、湯船に浸かることが一つの自分のリフレッシュというか、スイッチの切り替えというか、そこに入ったので1日終わるみたいな区切りがつきますよね。
私の姪っ子は二人国際結婚で外国にいるんですけど、その子供達が来ると、お風呂入らないんですよね。温泉連れて行ってもお風呂入らない。シャワーしかやったことがないから、「入れよ」と言っても、「入ったことないからいやだ」っていうのね。そこにいくと日本人は小さい時から入ってますから、風呂嫌いはたまにいるかもしれないし、夏はシャワーだけっていうこともあるけれど、やっぱり家でお風呂に入ると疲れが取れますよね。

——— 日本人の心ですよね。ありがとうございました。

杉浦様よりメッセージ

フリーバス企画様
先日は、ありがとうございました。
お風呂と夢を売るお仕事。これからも頑張って下さい。

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