十和田石と青森ひばの純和風オーダーバス
今回の事例は、浴槽、吐水口の納品です。
浴室工事は、工務店さんが行い、
弊社は、浴槽下地の搬入設置、浴槽内の十和田石を現場で貼り、施工しました。
浴槽の大きさ
外寸 1750mm×1450mm 深さ約450mm
背もたれ ステップ付です。
追い焚き対応の開口
吐水口の大きさ
吐水口 200×200mm 高さ200mm
お施主様の、浴槽に対する要望がはっきりしており、打ち合わせもとてもスムーズにいきました。
打ち合わせがスムーズにいく現場程トラブルが少なく施工を終えることが出来ます。
これは、浴室創り23年間で共通する条件です。
浴槽の仕様は、浴槽内に十和田石、框・吐水口は、青森ひばで製作しております。
浴槽内に、十和田石を用いる製品は最近大人気です。
濡れると「エメラルドグリーン」に変色し、滑りにくく、温かみがあります。
日本人の感性に合っている石材で、温泉宿でも古くから使用されています。
十和田石の特徴
- 多孔質である
- 弱アルカリ性である
- 石質が柔らかく、加工が容易である
- 消臭・脱臭機能がある
- 消音性能が良い
青森ひばの特徴
ひば材の土台は腐りにくシロアリの被害も受けない
昔から「総ひば造りの家には、蚊が3年間は入らない」と言われてきました。またひば材の土台は腐りにくシロアリの被害も受けないことも知られています。その秘密は、ひばの中にヒノキチオールなどの薬効成分が多く含まれているためです。木材全体にその効力があり、切断・加工してもその効果は薄れませんし、天然のものですから薬害の心配もありません。
青森ひば独特の明るい色つやと強度
ひば材の木目が緻密で美しいのは、200年、300年という長い年月をかけてゆっくりと成長した木だからです。長い風雪に耐えた天然木ならでは、強度と独特の明るい色つやが「青森ひば」の特徴です。
驚くほど腐りにくく耐朽力がある
平泉の中尊寺金色堂は、約890年前にひば造りで建てられ、今もなおその姿を残しています。そのほかにも、青森県の弘前城や岩木山神社楼門、石川県因託寺・本光寺など「青森ひば」を使用した古い建築物が東北・北陸地方に数多く残っています。
また、青森県下北半島の猿ヶ森には、約800年前に大津波によって埋もれ木になった、ひばの埋没林があります。この埋もれ木が腐朽しているのは表面2cmほどで、中は今でも製材として使えるものがほとんどです。
このように、「青森ひば」は驚くほど腐りにくく耐朽力があるのですが、これは、揮発性物質のヒノキチオールとシャメールBという成分が含まれているためです。この成分は、木材腐朽菌に対して強い殺菌力を持ち、腐朽菌の成長を止める力も持っています。
しかも、ヒバ材は、比較的堅く、圧縮力に対しても抵抗力が大きいことから、古くから重要建築用材として用いられています。